2012.05.12
スミレの道

スミレの道
人の道
あくまでも静かに大地から湧き出ずるスミレ
スミレの道
私の道
野にひっそりと、しかしあたりを埋め尽くして咲く
スミレの道
原子力の道
決して相容れない道だけど、
現に同じ世界にあることの意味
スミレの道
子供たちの道
スミレの道
わたしたちの時代の道
離れ離れにならずに、花々を学び、花々の道を 歩いてゆけよ
隅々にあるスミレの道を
澄み切った目で スミレの道を 歩いてゆけますように
2012.05.10
窯の修理

七ヶ宿の白炭では、
炭窯を大小2つ横並びで併設しています。
大きい方を「雄窯」、小さい方を「雌窯」ということにして、
寄り添いながら、お互いの熱を利用しあう?ということで
両方で「夫婦窯」と、勝手に銘打って、話のネタにしています。
アツアツってことなわけです。
時には、熱くなりすぎて、どうにも止まらない状態になることがあったりします。(笑!!)
「雄窯」の方が、ややくたびれて、あちこち小さな修理を重ねて稼働させていたのですが、
この際、サイズを少し縮小したいこともあって、
大幅に改修修理することにしました。
この際、粘土はこねる時の水のかわりに、
いわゆるEM(培養方法はうちオリジナル、糖蜜のかわりに木酢液使用/元種もヨモギから起こしたものも一部使用)を混ぜ込み、
炭を焼く際の放射能軽減を試すことにしました。
窯口まわりを少しひっこめたので、
全体的に窯の形が馬蹄形ではなく、まんまるっぽくなりました。
粘土で石を積んでいくのは重労働ですが、
とても楽しい仕事です。
あっという間に組みあがっていきます。
写真は、天井を石で組んでいくための型「オサガタ」を作り始めたところです。
粘土コネを家内に手伝ってもらいました。撮影も家内です。
2012.05.09
山菜の汚染はいかに

いつもなら、この季節、
山の色づき具合を見て、心躍らせ超早起きして山菜取採りに行き、
朝のうちに袋詰めして、出荷するのですが……。
昨年来、その気持ちが萎えています。
家内にせっつかれ、まずは放射能検査の検体集めということで、
夕方30分程度、うちの近くの山に山菜採りに出かけました。
山菜の出方は例年よりも10日前後遅い感じでした。
コシアブラ、タラの芽、コゴミです。
ほかにも、家内がぜんまい(生)、ヨモギの新芽、葉わさび、うちで栽培していた原木シイタケを準備しました。
フキノトウは不検出(スペクトルからするとほぼ0の感じ)だったので、
淡い期待をかけながら、測定しました。結果は……。
あてにならない国の基準値よりはずっとずっと下ですが、
それぞれ、10~15で、シイタケは17ありました。
いずれもセシウム134,137の合計です。
食べるのは断念しました。出荷もしないことに決めました。
どの程度で食べるか、どの程度で出荷するかはそれぞれの判断です。
うちは、バンダジェフスキー博士の話や矢ケ崎先生の話から考えて
こういう判断になりました。
大人なら食べちゃおうかなとも思いましたが……。
リスクがあるかもしれないならば、やはり気を付けようと思いました。
私の場合、仕事上、やや多めに被曝しているとも思うので、
蓄積を減らすためにはやっぱり我慢かな~~~~。
焼きあがった真っ赤な炭を窯の外に出して消火する時に使うスバイという消し粉は
やや放射能が濃いのです。700bq/kgくらいです。
炭はどういうわけか、その20~30分の1程度の値しか出ません。
そして、今実験的に微生物資材をスバイに散布しながらやってますが、
いまのところ若干下がる傾向があります。結論づけるところまではいきませんが…。
こんなに美しい世界ですが、やはり確実に汚染されていて……、
しかし、それでもやっぱり世界は美しくて……。
矢ケ崎先生の講演会が5・20に仙台であります。
「生活の中の放射能 教えて!矢ケ崎先生」(5/20開催)のご案内
2012.05.05
田中優さん無料メルマガ「 第125号:「偽装停電の夏」をくいとめよう」転載
優さんのメルマガ転載です。
原発の電力が0になったわけですが、
まだまだ油断できません。ネットの情報がいかない8割の方々にも、
このようなことが伝わるといいのですが…。
--------------------------------------------------------------------転載ここから
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田中優の“持続する志”
優さんメルマガ 第125号
2012.5.5発行
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■「偽装停電の夏」をくいとめよう
5月5日の今日、北海道電力の泊原発が停止し、42年ぶりに原発の稼働していない日を迎えた。
うれしい日に申し訳ないのだが、この先の不安を伝えたい。
ぼくとしては珍しく、拡散してほしい話だ。
何かというと「偽装停電」の不安だ。市民が「原発なしでも電気は足りる」と言っている最中、
停電させるのは「やっぱり原発が必要なんだ」というPRに使える。
電力会社と政府は、去年も「計画停電」を偽装した。
その前に「需給調整契約*」を使って大口契約者の電気を止めれば足りたのに、それをしなかった。
しかもピークの出ない土日や平日の夜間、街路灯まで消した。
これは偽装だろう。そこまでする人たちが、この「原発は不可欠」と訴えたいこのタイミングを
逃すだろうか?
もともと家庭の電気消費は少ない。2010年で年間わずか22%にすぎない。
しかも足りなくなるのはピーク消費のある、ごく一時的だけだ。
ピーク時の「夏場・平日・日中」は、家庭の三分の二は不在で、ピークの電気消費に対する
家庭消費の割合は1割にすぎないのだ。
だからそもそも家庭の問題ではない。節電すべきなのは事業者なのだ。
しかし大阪市の橋下市長はすでに、
「産業には影響を与えず、家庭に冷房の温度設定など負担をお願いすることになる。安全は
そこそこでも快適な生活を望むのか、不便な生活を受け入れるか、二つに一つだ」と話し、
大飯原発3、4号機を再稼働の問題を、人々のライフスタイルの問題にすり替えている。
それは橋下が2月に経産省や民主党幹部と隠密裏に意見交換した後のことだ。
とっくに橋下は心変わりをしている。
偽装停電させれば、人々の「原発必要神話」は復活する。なんとステキなプランだろうか。
電気消費の半分を占める上位200社は守られて、中小零細では停電して、コンピュータの重要な
データを失う。しかし原発で豊かになるのは200社の側なのだから、これは魅力的な作戦ではないか。
ぼく自身、その問題があるので、無制限に「原発なしでも電気は足りる」とは言って来なかった。
「こうすれば足りる」と、具体的な節電策やら料金設定やらを提案してきたのはそれが理由だ。
日本の電力業界は信用に値しない。日本でなら偽装は可能だと思う。他の先進国よりはるかに情報が
公開されておらず、昨年の「計画停電偽装」の実績もあるのだ。日本で隠しおおせる可能性は高い。
ピーク時に電気が足りてしまう危険性は大きく四つある。
1.揚水発電の緊急電力
2.他の電力会社からの融通
3.電力需給調整契約
4.自家発電などの余剰電力 だ。
ぼくが電力会社だったらこうする。
まず、揚水発電所が使えないようにするために発電所の稼働数を減らす。揚水発電は単なる
バッテリーだから、前日までの電気があれば貯めておけば足りてしまう。ここに水を貯めて
おく余裕はなかった、夜間の深夜電気に余裕がなかったと言っておけばいい。すでに関電は
使うことのできる緊急用の老朽化した火力発電所は一基だけだと発表済みだから、この点は
カバーできている。
次に、他の電力の融通を受けない仕組みにすることが大事だ。関西電力は、実は中電・
北陸電力・中国電力と送電線がつながっていて、余剰電力を受け取りやすい位置にある。
実際には、この融通電力は非常に高くつくことが問題だ。「受け取るより原発を動かしたい」
のが再稼働を求める本音だ。だから他の電力会社もひっ迫していることにする。
それはすでに各社発表済だ。
三つ目に大口の大手会社に協力してもらい、停電しない根拠とされてしまう「電力需給
調整契約」を結んでおく。東京電力はこれで計画停電を避けられたはずのに、それをせずに
計画停電を実行した。ばれないならそのままでもいいかもしれない。でも万が一のことを
考えて契約数を増やして、「大口の大会社も努力してくれているんです」と主張できる
ようにしておく。
四つ目に大企業が持っている自家発電を頼れないものにする。これは電力会社以外の
電気を買い取る実績になるからもともとしたくない。東京電力もしなかった。とすれば
「系統が不安定になる(電圧が不安定になる)」とでも言っておけばいいかもしれない。
もしくは邪魔になる自家発電を停止させるのがいいかもしれない。「自家発電電気のひっ迫」
や「緊急時の発電機は不安定」と言っておけばいいかもしれない。
そして偽装停電させる。中小零細企業は特にバックアップ電源を持っていないから、
当然騒ぐだろう。「どうしてくれるんだ、市民がバカみたいに原発なしでも電気は足りると
騒いだ結果、我々の業務には大きな被害が出た(実際に大きな被害が発生するだろう)。
やっぱり原発なしでは雇用も守れない、原発再稼働は生命線だ」と怒りだす。
しめしめ、これで原発は当分不滅のものになる。
これが偽装停電のシナリオだ。橋下市長は上に見たようにすでに主張を変え、現実
には関係のない「市民のライフスタイル論」に責任をなすりつけている。すでに大阪市を
手伝っている市民活動家は梯子を外されている。彼らの面子に配慮したりはしないだろう。
このことを多くの人たちに知らせてほしいのだ。もちろんテレビも新聞もあてにはできない。
後になってから「検証」なんて言うだけだ。
しかし今の私たち市民には、インターネットとSNSがある。彼らが偽装停電ができなくなる
くらいに多くの人に知らせよう。ここは市民の伝達力と、原子力マフィアの伝達力の勝負になる。
もちろん彼らの方が物量ともに圧倒的だ。しかし市民の小さな伝達が何度も繰り返し行われることで、
彼らの偽装停電を止められることになるかもしれない。
可能ならチュニジアのジャスミン革命のような伝達力を持って、彼らのもくろみを失敗させよう!
* 「需給調整契約」とは、大口企業の電気代を割安にする代わりに、電力需給がひっ迫した際に、
電気利用の削減義務を負う契約。具体的には数時間前に連絡を受けて、工場を止めたり、冷房を
切ったりする義務を負う代わり、電気料金を安くしてもらう契約。
-----------------------------------------------------------------------転載ここまで。
原発の電力が0になったわけですが、
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5月5日の今日、北海道電力の泊原発が停止し、42年ぶりに原発の稼働していない日を迎えた。
うれしい日に申し訳ないのだが、この先の不安を伝えたい。
ぼくとしては珍しく、拡散してほしい話だ。
何かというと「偽装停電」の不安だ。市民が「原発なしでも電気は足りる」と言っている最中、
停電させるのは「やっぱり原発が必要なんだ」というPRに使える。
電力会社と政府は、去年も「計画停電」を偽装した。
その前に「需給調整契約*」を使って大口契約者の電気を止めれば足りたのに、それをしなかった。
しかもピークの出ない土日や平日の夜間、街路灯まで消した。
これは偽装だろう。そこまでする人たちが、この「原発は不可欠」と訴えたいこのタイミングを
逃すだろうか?
もともと家庭の電気消費は少ない。2010年で年間わずか22%にすぎない。
しかも足りなくなるのはピーク消費のある、ごく一時的だけだ。
ピーク時の「夏場・平日・日中」は、家庭の三分の二は不在で、ピークの電気消費に対する
家庭消費の割合は1割にすぎないのだ。
だからそもそも家庭の問題ではない。節電すべきなのは事業者なのだ。
しかし大阪市の橋下市長はすでに、
「産業には影響を与えず、家庭に冷房の温度設定など負担をお願いすることになる。安全は
そこそこでも快適な生活を望むのか、不便な生活を受け入れるか、二つに一つだ」と話し、
大飯原発3、4号機を再稼働の問題を、人々のライフスタイルの問題にすり替えている。
それは橋下が2月に経産省や民主党幹部と隠密裏に意見交換した後のことだ。
とっくに橋下は心変わりをしている。
偽装停電させれば、人々の「原発必要神話」は復活する。なんとステキなプランだろうか。
電気消費の半分を占める上位200社は守られて、中小零細では停電して、コンピュータの重要な
データを失う。しかし原発で豊かになるのは200社の側なのだから、これは魅力的な作戦ではないか。
ぼく自身、その問題があるので、無制限に「原発なしでも電気は足りる」とは言って来なかった。
「こうすれば足りる」と、具体的な節電策やら料金設定やらを提案してきたのはそれが理由だ。
日本の電力業界は信用に値しない。日本でなら偽装は可能だと思う。他の先進国よりはるかに情報が
公開されておらず、昨年の「計画停電偽装」の実績もあるのだ。日本で隠しおおせる可能性は高い。
ピーク時に電気が足りてしまう危険性は大きく四つある。
1.揚水発電の緊急電力
2.他の電力会社からの融通
3.電力需給調整契約
4.自家発電などの余剰電力 だ。
ぼくが電力会社だったらこうする。
まず、揚水発電所が使えないようにするために発電所の稼働数を減らす。揚水発電は単なる
バッテリーだから、前日までの電気があれば貯めておけば足りてしまう。ここに水を貯めて
おく余裕はなかった、夜間の深夜電気に余裕がなかったと言っておけばいい。すでに関電は
使うことのできる緊急用の老朽化した火力発電所は一基だけだと発表済みだから、この点は
カバーできている。
次に、他の電力の融通を受けない仕組みにすることが大事だ。関西電力は、実は中電・
北陸電力・中国電力と送電線がつながっていて、余剰電力を受け取りやすい位置にある。
実際には、この融通電力は非常に高くつくことが問題だ。「受け取るより原発を動かしたい」
のが再稼働を求める本音だ。だから他の電力会社もひっ迫していることにする。
それはすでに各社発表済だ。
三つ目に大口の大手会社に協力してもらい、停電しない根拠とされてしまう「電力需給
調整契約」を結んでおく。東京電力はこれで計画停電を避けられたはずのに、それをせずに
計画停電を実行した。ばれないならそのままでもいいかもしれない。でも万が一のことを
考えて契約数を増やして、「大口の大会社も努力してくれているんです」と主張できる
ようにしておく。
四つ目に大企業が持っている自家発電を頼れないものにする。これは電力会社以外の
電気を買い取る実績になるからもともとしたくない。東京電力もしなかった。とすれば
「系統が不安定になる(電圧が不安定になる)」とでも言っておけばいいかもしれない。
もしくは邪魔になる自家発電を停止させるのがいいかもしれない。「自家発電電気のひっ迫」
や「緊急時の発電機は不安定」と言っておけばいいかもしれない。
そして偽装停電させる。中小零細企業は特にバックアップ電源を持っていないから、
当然騒ぐだろう。「どうしてくれるんだ、市民がバカみたいに原発なしでも電気は足りると
騒いだ結果、我々の業務には大きな被害が出た(実際に大きな被害が発生するだろう)。
やっぱり原発なしでは雇用も守れない、原発再稼働は生命線だ」と怒りだす。
しめしめ、これで原発は当分不滅のものになる。
これが偽装停電のシナリオだ。橋下市長は上に見たようにすでに主張を変え、現実
には関係のない「市民のライフスタイル論」に責任をなすりつけている。すでに大阪市を
手伝っている市民活動家は梯子を外されている。彼らの面子に配慮したりはしないだろう。
このことを多くの人たちに知らせてほしいのだ。もちろんテレビも新聞もあてにはできない。
後になってから「検証」なんて言うだけだ。
しかし今の私たち市民には、インターネットとSNSがある。彼らが偽装停電ができなくなる
くらいに多くの人に知らせよう。ここは市民の伝達力と、原子力マフィアの伝達力の勝負になる。
もちろん彼らの方が物量ともに圧倒的だ。しかし市民の小さな伝達が何度も繰り返し行われることで、
彼らの偽装停電を止められることになるかもしれない。
可能ならチュニジアのジャスミン革命のような伝達力を持って、彼らのもくろみを失敗させよう!
* 「需給調整契約」とは、大口企業の電気代を割安にする代わりに、電力需給がひっ迫した際に、
電気利用の削減義務を負う契約。具体的には数時間前に連絡を受けて、工場を止めたり、冷房を
切ったりする義務を負う代わり、電気料金を安くしてもらう契約。
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2012.05.05
アオ(ニホンカモシカ)と犬の大と吉

朝、少し遅めの犬(大と吉、両方ともオスの雑種)の散歩に出ると、
いつもの折り返し地点付近で、大と吉が、突然猛スピードで山の奥に向かって走り始めた。
犬との散歩は、山奥のどんずまりの一軒家ということもあって、リードなしで散歩している。
こうなると、いくら制止の声をかけても止まらない。
拙宅回りは熊もサル、キツネ、タヌキ、テン、ハクビシンなどもいるので、
散歩中に彼らが暴走していくのは珍しいことではない。
特に畑を食い荒らすサルに対しては、わざと制止せず、サルを追うに任せていることもある。
100メートルほど先、吉が吠えながらすごい勢いで尾根を駆け下りていくのが見えた。
次の瞬間、その吉が向かう先に、薄茶色のやはり猛スピードで移動するものが見えた。
猛禽にしては飛翔しないし、サルにしては動きが違うような気がする。
犬たちの吠える声もいつになくかん高かった。
犬たちの吠える声が同じところから聞こえるようになった。
おそらく、獣も動けない状態になったのだと思った。
声のする方へ行ってみると、林道の橋のたもとのがけにアオ(ニホンカモシカ)の姿が見えた。
やや小ぶりなので、子供かもしれない。

犬たちは血気盛んに吠えまくっていた。2匹でちょうど取り囲むようにしていた。
アオを見かけるのは珍しいことではない。
見かけてこちらが見ていると、向こうもこちらを振り返ってじっと見ていることが多い。そういう習性のようだった。
今回のアオは犬たちに囲まれて、少し震えているようにも見えた。あるいは、そう見えただけだったかもしれない。いつものようにどっしり構えていただけかもしれないようにも見えた。
彼らの跳躍力、脚力には、凄まじいものがある。あの重そうな体で、いったん動くとなると動きはすこぶる速いのだ。かなりの傾斜の斜面でも、バランスをくずすことなく、とんでもないスピードで駆け上がっていく姿もこれまで幾度も目にしている。
実際、我が家で飼っていた先代の今は亡き犬のハナちゃんは、その事故後の姿からアオの角で突かれたのではないかと地元の猟師が教えてくれたことがあった。アオもおとなしそうにしていて、あなどれないかもしれない。

犬たちとアオとの距離は1メートルほどにもなっていた。アオは動かない。犬たちも危険かもしれない。
私も興奮する犬たちをなんとか止めようと首輪をつかむために、かなりの至近距離まで近寄った。
槍でももっていれば、確実に仕留めることができたような、そんな距離まで近寄った。
もっともそんな簡単ではないと思うが、私のDNAにわずかに残っているであろう縄文の狩猟民族の血が少し騒いだような気もした。
この習性ならば、案外昔はアオの狩りは簡単ではなかったかと、そんなことも頭をよぎった。
ニホンカモシカは特別天然記念物なので、保護鳥獣であり、とらえてしまってはお縄になる。
なんとか、2匹の首輪をつかんだまま50メートルほど、家に方へと向かった。
犬たちが再びアオに向かっていかないように、犬たちに声をかけながら家にもどり
朝餌をやり、犬たちを小屋に納めた。
すぐに、もしかしてと思い、カメラを持って軽トラックでアオがいたところに行ってみた。
同じ場所にいた。少し手前で車を停め、ゆっくり近寄って写真を何枚か撮った。
もっと至近距離でとさらに近づいた刹那、
アオはがけ下に向かって跳躍した。そのまま猛スピードで沢にダイブし、大きな水しぶきを上げ、
そのまま反対側の法面をのぼり、あっという間に森の奥に消えていった。
うまそうだったなぁ。
2012.05.03
「不検出は0ではない」のはなし

ここのところ、友人と、あるいは地区の方々などとの集まりがあって、
山菜の採れる時期ともあいまって、山菜の放射能検査の話が必ずと言っていいほど話題にのぼります。
町にもガンマスペクトルメータ(食品などのベクレルを測定する機械があり、
みんな活発に利用しているようで
「大丈夫だった!」「不検出だった」「~~もあった。残念!」などの声をよく聞きます。
話をじっくり聞いていて、とても心配になるのが、
「不検出」イコール「安心」と、多くの人が考えていることです。
放射性物質の測定には必ず、検出限界(検出下限値)があり、
それは測定時間の長さ、シンチレータといって放射線を感知する部分の大きさ、遮蔽の具合で、大きく変わってしまいます。
測定時間は長かれば長いほど、誤差が少なくなり信頼のおける数値が出ます。
シンチレータの大きさは感度に比例しますが、同じ大きさでも、感知したカウントをどのように演算しベクレルとして出すところのソフトや計算方法が、機種やメーカーによって異なったりもします。
遮蔽は外界からの影響を受けないようにするためのもので、通常は鉛で囲いますが、これが厚ければ厚いほど効果があります。しかし、その鉛そのものからも放射線がでるので、その補正も必要になったりします。
極端な話、国の基準は100ベクレルなので、それを信頼する人は、そこより低いかどうかわかればいいわけですが、国に信用がないのと?!、住民の不安の声もあったりで、行政で実施しているのは30ベクレル内外を検出限界として測定しているところが多いようです。
ですので、測定時間が短かったりすると、当然検出限界は上がり、不検出でも、私としては決して安心できる数字とは思えません。逆に言えば0を確かめるのはとても難しいのです。もっといえば、検出限界を上げて測定すれば、ある程度のレベルのものを0だと錯覚させてしまうことができるわけです。
昨年の事故直後、子供たちにの命を守るために、必死で勉強して、不検出の罠に気づいたので、不検出に対しては、不信感があったりするのです。
じゃあ、どのくらいの検出限界だといいんだという話になりますが、
これは放射線のリスクをどう考えるかということになります。
そして、それはやはりチェルノブイリに学ぶのが一番いいような気がするわけです。
そこでとても参考になるなあと思うのが、
環境活動家の田中優さんのメルマガ
『 田中優の未来レポート 』( 第12号/2012.4.16『「放射能の健康被害、何が本当に危険なのか」』)です。有料メルマガで転載お断りの注意書きがあるので、全部コピペというわけにはいかないので、これを自分なりに解釈して書きます。
一番参考になると私が思うのは、実際にチェルノで被曝した方々の臨床をして確かめてきたバンダジェフスキー博士の論考です。チェルノブイリの放射能汚染の7割が落ちたと言われるベラルーシにいて、患者さんが亡くなると解剖して、どの臓器にどれだけのセシウムが蓄積していたかを実際に調べた方です。
博士によれば、体内の放射性セシウム量と病気の発生数が、完全に比例するそうです。
膀胱がんは体内セシウム量が、わずか5ベクレル/体重1kgから出始め、10ベクレルで正常な心臓のリズムが3割の人にしか確認できなくなり、20ベクレルではさまざまな病気が発生し始めると言います。
放射線の影響は、がんや白血病だけではなく、むしろそれは一部であり、心臓や血管の障害、免疫力の低下によって、様々な感染症にかかりやすくなることの方が多いのです。
なので、やはり特に子供たちには0に近いものを食べさせてあげるべきだと考えています。
そうなると、不検出は検出限界がいくらの測定によるものなのかということが、大変重要になるわけで、そこを知った上でないと喜べません。
バンダ博士の推奨するのは、体内に体重1キロあたり5ベクレル未満だそうです。
国の基準に従って食べ続けた場合に、一日に取り込むセシウムは153ベクレルになります。そのまま食べ続ければ、体内のセシウム量が体重1キロあたりゼロから10ベクレルに達するのにわずか4日、20ベクレルを超えるのに9日、2年後に体内のセシウムレベルが体重1キロあたり323.9ベクレルになるそうです。
一方、国立医薬品食品衛生研究所の調査では、
「宮城、福島、東京の3都県の平均的な食事の摂取量は、1日当たり3.39ベクレル」にとどまっていると言っているそうで、 その数値で計算してみると、1年2か月後に体重1キロあたり7.2ベクレルで平衡して安定するそうです。
結構いい線いってるというか、あと少し頑張ればバンダ博士の推奨するレベルも夢ではないなあと思います。
チェルノでは、今の日本と同じように、最初は何も起こらなくて大丈夫を決め込んで汚染地に住み続けていた人々が、2,3年後からさまざまに症状が出始め、5年後から避難する人が増えたと聞いています。
日本でも、同じ事が起こらないとも起こるとも言えません。
あくまで、それぞれの選択、それぞれの判断です。
不検出イコール安心でないことだけ、お気を付け下さい。
原発事故を機にいただいた放射能から子どもたちを守りたいの想いでつながり、いただいたご縁の「放射能仲間!?」が拙宅を訪ねて下さり、炭入りピザを食べたの図。

2012.04.26
移住を決めた友人からの預かりもの

てとてとの運営委員の仲間(有機農業の農家)が、仙台に移住する決断をし、
荷物を思い切って処分するということで、貰ってくれる人を探していたので、
最初少し遠慮しましたが、
いろいろいただいてくることにしました。
画像は我が家のクロッカスと彼女のクワです。
「これねぇ、量産品でないやつなんだよ。すごい使いやすいの!」
と彼女は説明してくれました。
正直、私は少しこみあげてきてしまいました。
田舎暮らしに憧れて入植し、有機農業をし、ワークショップをし……
その暮らしが、原発事故ですべて壊されてしまったわけです。
その喪失感たるや…、言葉がありません。
クワを手放すということは、
野菜の集荷に使っていたであろうコンテナを手放すということは、
田舎暮らしのワークショップで使うこともあったであろうキッチンストーブを手放すということは、
薪ストーブで焚く薪を割るために買ったカナヤや鉞をてばなすということは……、
愛着ある立派な机を手放すということは……、
私と家内で軽トラックでいただきに行きましたが、
「また使うって時は遠慮なく言ってね。使わせてもらうけど預かりだからね!」
と明るく言ってきましたが、なんとも切ない気持ちです。
その翌日、3/11に開催した「炭屋の暮らし@homeライブ」で、
クリスタルボウルの演奏をしていただいた
園子さんが、出来立ての彼女のCDを持ってきてくれました。

園子さんのブログはこちら
とってもいい響きです。
生で聴いていただくのが一番ですが、CDでも十二分に、その素晴らしい響きを全身で浴びることができます。
あんまり気持ち良くて、演奏会でも寝てしまう方もいるとか。
注意書きには、車の運転中はお控えくださいとありました。
今度は七ヶ宿で蛍の舞う頃にまた屋外でライブをと、盛り上がったことでした。
このCDを仙台へ移る彼女の贈ろうと、ひらめきました。
悲しみ、苦しみが、少しでも癒されますように。

本日の炭出し前の、精練中の窯の様子です。
樹皮が残って見えますが、さらに精練をすることで皮は殆ど燃えてなくなります。、
逆にそのくらい温度が上がらないと、白炭とはいえません。
2012.04.24
カエルがかえるの巻

我が家の雑排水が注ぎ込む池のカエルの卵がかえりました。
この池には3種類ほど、カエルが産卵しますが、まずはアカガエルといって少々小ぶりのものです。
右の方の、ゼラチン質にくるまれているのはいまだ孵っていない卵です。
この池に注ぎ込むのは、
台所、洗面所、風呂、洗濯機の排水です。
うちでは合成洗剤は使わず、すべて石鹸なので、
池に注いでも、いのちに困ったことは招きません。
合成洗剤は、詳しくは合成界面活性剤といい、
細胞膜を破壊してしまいます。
だから手荒れしたりするし、
女性の場合は、皮膚から体内に入って子宮に集まるそうです。
魚を入れた水槽にほんの少し入れただけで、
魚は数分でエラの細胞を破壊されて死んでしまいます。
ですので、我が家では洗剤は使っていません。
このほかにも、昨年は水たまりにモリアオガエルが産卵しました。
今年はいかに。
ここでクイズ。(子どもたちの絵本から)
「帰るカエルと迎えるカエル、どっちが大人のカエルかな?」
答えは
どっちも大人のカエルです。子どもはオタマジャクシですよね。
2012.04.22
窯の調子いまひとつ

雪解けが進むこの季節は、
地面の下の水も動いているようで、
窯の調子も、いつものそれとは違ってきます。
下の温度が下がるので、炭化の進み具合がやや遅くなります。
昨晩は仙台で開催の田中優さんの講演会に参加し、
終了後の懇親会にも混ぜていただきました。
有難いご縁をいただきました。
感謝。
2012.04.19
フキノトウ摘み

残雪わずかとなり、
夕方の散歩は久しぶりに、息子と家内と私の3人で
フキノトウ摘みがてら出かけました。
採取するのは、もちろん食べる目的ですが、
今回の目的は検体のサンプル集めです。
1キロほど準備して、「みんなの放射線測定室てとてと」で測って、
大丈夫であれば食べる予定です。
香りは最高なのに……。
いたるところに放射能は拡散され、忍び込み
それらとともにある暮らし、この世界です。
長いつきあいになりそうです…。
つきあい方を覚えるしかありませんね。

こちらは雪解け進む沢の流れです。
2012.04.18
オオカメノキの萌

雪解けが急激に進む中、
樹木の萌も進んでいます。
こちらはオオカメノキの萌です。
若葉というには、まだまだほど遠いですが、
合掌している手のようでもあり、美しいです。
経産省前テントでは、原発稼働が0になる5・5まで、
ハンストが始まりました。
私も、この地で一日でもいいからハンストをして
繋がりたいと思います。想いを寄せたいと思います。
合掌拝。
2012.04.16
山菜from fukuoka

拙宅回りにはまだ雪があるというのに、
なんと山菜の天ぷらが食卓に上がりました。
タラの芽とたけのこの天ぷらです。
もちろん、私が採取してきたものではありません。
ここらで採れる時期もまだまだ半月ほど先ですし、
たけのこにいたっては、ここらで採れるものはネマガリタケといって、小指の先ほどのもので
採れる時期も6月初めです。
昨年5月以降、放射能のこともあって、
福岡の自然農の友人から、
セット野菜を購入しています。
そのセットに入っていたのが、
ご覧のタラの芽とたけのこだったのです。
昨年は食べるのを断念した山菜。
今年は例年通り採って、測って大丈夫であれば食べようと考えています。
そんなこともあって、
ひときわ深く味わって食べた
福岡の山菜でした。
2012.04.13
大きな樽?桶?

とあるところから、
「大きな樽を解体したので、風呂焚きに使ってくれないか」
ということで、分解された樽が運ばれてきました。
底の部分で直径5尺(1.5m)、高さ6尺(1.8m)の大きさです。
板の厚みは、底板で3寸(10cm)、側板で2寸(6cm)の立派な材料です。
タイトルに樽?桶?と書きましたが、
側板が板目(板の小口の年輪が長い方向と平行)なので、
これは樽です。
反対に、これが柾目(板目の逆で、年輪が長い方向と垂直)なのが桶です。
我が家の浴槽の側板は、柾目なので、なるほど「風呂桶」となるわけです。
「風呂樽」ではありません。
味噌や醤油。酒など、つねに液体が入っている場合は、液体のもれにくい板目で「樽」
液体が入っている時と入らない時が頻繁な場合は柾目の「桶」
ということのようです。
焚きものにということでいただきましたが、
立派な材料なので、なにか造作工事に使うことにして、倉庫に収めました。
車庫に入っていたものなので、ベクレルはおそらく大丈夫です。
どうやって生かそうか、楽しみが増えました。
2012.04.11
乳酸菌も春の営み?

毎日愛飲している
乳酸菌ジュース(ここにレシピあります)も春の営みを始めたようです!
発酵の進み具合が大変早いのです。
どうです、このシュワシュワ!
ということは、アルコールへの移行も早いということで、
超下戸なわたくしは、なぜかいつもほろ酔い気分で
動きが鈍かったりして、困ってしまいます。
私よりもたくさん飲んでいる家内はなんともなくて
いつも笑われてしまいます。
もちろん豆乳ヨーグルトも食べてますよ~~~!
免疫力アップなのだ!
2012.04.06
アオダモの白炭

またまた炭の画像です。
この間の柄材のアオダモの端材になった分ももったいないので
稼働中の炭の原木に混ぜて焼きました。
9割がたは、原木はナラですが、燃料として支障のないものは混ぜて焼いています。
アオダモの白炭です。
美しい!!
妙なる美しさです。

木としてももちろん樹種によってそれぞれの美しさがあり
炭になっても、またさらなる美しさがあります。
思えば18年前、
炭焼きを始めた頃に
販売に当たって、まずパンフレットを作ることにし、
そこに添える文章を考えました。
変わらず、私が炭を焼き続けるバックボーンになっています。
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妙なる木の生命
私たち人間は、大自然に生かされています。
山に生かされ、海に生かされ、土に生かされ、水に生かされ……。
さまざまな生命に生かされてある、私たち人間の生命……。
山の樹木もまた、あるいは炭という妙なる姿をして、
古代より私たち人間の暮らしの中で利用されてきました。
そして、炭を焼く炭山は、
伐っても、切り株から萌芽が生え、やがて緑が戻ります。
小枝や葉はそこに残り、土も流出せず、山は若返ります。
そうやって、日本の雑木林の多くが、その姿を保ってきました。
コンクリートとプラスチックと化石燃料の現代となって、
炭の力が見直されてきました。
炭は、水を、空気を、土を、浄めてくれます。
そして、もちろん、炭火の暖かさ、美しさは、
人の心とからだを癒してくれます。
そうした炭の力を借りて、
自然が、私たち人間が、少しでも癒されればと願い、
炭を焼いています。
どうぞご利用下さい。
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そして、炭を焼き始めて、何年か経って、
昨年帰幽した師匠である佐藤石太郎さんの姿に学びつつ
こんな文章もパンフに添えました。
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山の緑を保ちながら続けていける炭焼きです
雑木林は適期に適度に伐ることで、萌芽更新によって若返ります
そして2、30年すれば再び炭を焼くことができ
自然を損ねることの少ない、天然自然の理にかなった営みです
山の様々な木が、様々のまま生かされるよう
木のいのちを預かるような気持ちで
炭を焼いています
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